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税金・制度 · 8分で読める

確定申告2026の変更点がとんでもなかった|基礎控除引き上げ・ふるさと納税の注意点まとめ

確定申告2026の変更点がとんでもなかった|基礎控除引き上げ・ふるさと納税の注意点まとめ

今年もe-Taxでふるさと納税の確定申告を済ませた。所要時間は10分ちょっと。ポチポチとクリックして、送信ボタンを押して、おしまい。

還付金はだいたい2万円くらい。忘れた頃に届くから、ちょっとしたボーナス感がある。ここまでは毎年同じ。何の問題もなかった。

ところが、申告を終えたあとにふと「確定申告 2026 変更」で検索してみたら、出てくる情報が想像の斜め上だった。基礎控除が爆増してる。「103万の壁」が「160万の壁」になってる。大学生のバイト制限まで緩和されてる。iPhoneでマイナンバーカードが使えるようになってる。

え、そんなに変わってたの?

知らないうちに制度が書き換わっていたことに、申告を終えてから気づくという間抜けな展開。同じように「終わらせたけど、何が変わったのかよくわかってない」って人、たぶんけっこういると思います。焦って調べた結果をまとめておきます。

そもそもの僕の確定申告事情

初めて確定申告をやったのは、会社のストックオプションを売った時だった。やり方がまったくわからなくて、仲の良い同僚と一緒に税務署に駆け込んだ。

税務署の人がめちゃくちゃ優しかったのを覚えています。こっちは何もわからない状態なのに、一つひとつ丁寧に教えてくれて、「一人のためにこんなに時間かけてくれるの?」って感動した。でも同時に思ったのは、「毎年これやるのは正直キツいな」ってこと。あの時間と手間を毎年繰り返す未来はちょっと想像できなかった。

それが今やe-Taxで完結しています。本当にクリックしてるだけで終わるし、わざわざ書類を持って行く必要もない。あの税務署通いの日々は何だったのかと。

今は毎年ふるさと納税の申告をPCからe-Taxで出しています。年間7万〜15万くらい。共働きで妻もやってるから、世帯としてはそこそこの額。「確定申告」って聞くと身構える人が多いけど、やってみたら驚くほど簡単だったりします

基礎控除が48万→58万円に。何もしなくても減税

確定申告の変更に驚く

今年の一番大きな変更がこれだった。

基礎控除がこれまでの48万円から58万円に引き上げられた(国税庁の基礎控除に関する説明も参照)。これは合計所得2,350万円以下のほぼ全員に適用されるから、大半のサラリーマンは何もしなくても課税所得が10万円減ったことになる。

さらに合計所得が132万円以下の人は基礎控除が最大95万円。フルタイムのサラリーマンには直接関係ないけど、パートで働いてる人にはかなり大きい変更です。

給与所得控除も55万円から65万円に拡大されて、この2つの合わせ技で「課税最低ライン」が103万円から160万円に引き上げられた。ニュースでよく聞く「年収の壁」の正体がこれ。

ただし重要な注意点があります。基礎控除の上乗せ分(58万を超えて最大95万になる部分)は、2025年と2026年の2年間限定の暫定措置で、2027年以降は一律58万に戻る予定になっています。恒久的な改正じゃないから、「ずっとこのまま」と思い込まないほうがいい。こういう制度改正の影響は控除だけじゃなく、たとえばiDeCoの出口戦略にも波及するから、「自分には関係ない」と思わず定期的にチェックしておくのが吉です。

僕の場合は年収655万以下だから基礎控除は58万円。10万円の控除増加で、所得税率20%なら年間2万円の減税。住民税も合わせると約3万円くらい。

3万円。缶ビール1ケースが毎月届くくらいの額。地味だけど、何もせずにもらえる減税と考えると、知ってて損はないです。こういう制度変更の積み重ねが、共働き世帯の家計には効いてきます。

「103万の壁」が「160万の壁」に。うちには関係ないけど

正直に言うと、この変更はうちには直接関係ない。妻もフルタイムで働いてるから、103万の壁なんて意識したことがそもそもない。

でも配偶者がパートで働いてる家庭にとっては、これは相当なインパクトがあると思います。

今までは年収103万を超えると所得税がかかり始めるから、「103万に収めよう」ってシフトを調整してた人が多かった。それが160万まで非課税になった。単純計算で月に5万円くらい多く働ける。年収で57万円の差は大きい。

配偶者控除の適用範囲も103万から123万に拡大されています。年末が近づくと「あと何万円働けるか」を計算してたパート勤務の人たちにとって、シフトの組み方が根本的に変わるレベルの話だと思います。

自分には関係なくても、職場の同僚とか親戚に教えてあげたら喜ばれるかもしれない。

大学生の子持ちに朗報。「特定親族特別控除」って何だ

聞いたこともない制度が今年から始まっていました。「特定親族特別控除」。

ざっくり言うと、19歳〜22歳の子ども——要するに大学生くらいの年齢の子がアルバイトで年150万円まで稼いでも、親は63万円の控除を受けられるようになった。

これまでは子どものバイト収入が103万を超えると親の扶養控除がゼロになってた。だから大学生の親が「103万超えないでね」って頼む、あの光景。バイトを掛け持ちしてる学生が年末にシフトを減らす、あの切ない調整。かなり緩和された。

150万を超えても188万までは控除が段階的に減る仕組みで、いきなりゼロにはならない。この「段階的に」ってのがポイントで、ギリギリ超えた瞬間に大損するという恐怖がなくなった。

うちの娘はまだ小学生だから、今すぐ使う制度じゃない。でもあと10年もしないうちに大学生になる。そのとき「知ってたら得した」じゃなく「知ってたから得した」と言えるように、今のうちにメモしておきます。子どものお金まわりでいえば、お年玉をジュニアNISAに入れた話も書いているので、興味があれば読んでみてください。

iPhoneでマイナンバーカード対応。来年はスマホでやろうかな

スマートフォンでの確定申告

地味にうれしい変更がこれ。iPhoneでマイナンバーカードが読み取れるようになった。

Androidは前から対応してたけど、iPhoneユーザーは別途ICカードリーダーが必要だったりして面倒だった。今年からiPhoneでもFace IDやTouch IDを使ってマイナンバーカードを認証し、そのままe-Taxにログインできる。カードを毎回かざす手間がなくなった。

マイナポータルとの連携も年々強化されていて、ふるさと納税の寄付金受領証明書や生命保険料控除のデータが自動で入力されるようになってきてる。金額の手打ちミスがなくなるのは地味にありがたい。

僕は今年もPCで済ませたけど、来年はスマホで試してみようと思っています。ソファに座ってポチポチやって確定申告完了、って未来はもうすぐそこまで来ている。e-Taxの詳しい手順は国税庁の確定申告書等作成コーナーでも確認できます。

ふるさと納税と医療費控除を両方使う人、ここだけ注意

確定申告の書類

最後にこれだけは書いておきたい。

ふるさと納税のワンストップ特例を使ってる人が、同じ年に医療費控除も受けたくなって確定申告をするケース。このとき、ワンストップ特例は自動的に無効になる。

「医療費控除だけ確定申告して、ふるさと納税はワンストップのままにしておこう」は通用しないです。確定申告をする時点で、ふるさと納税の分もまとめて申告し直す必要があります。これを知らずにハマる人がけっこういるらしい。

さらに、医療費控除を受けると課税所得が減るから、ふるさと納税の控除上限額も微妙に下がる可能性がある。住宅ローン控除を受けてる人も同じ話。複数の控除を併用するなら、シミュレーションサイトでちゃんと計算し直したほうが安全。

僕はふるさと納税一本だから今のところ問題ないけど、子どもが大きくなって医療費がかさむようになったら、この知識が効いてくると思っています。

知ってるか知らないかで数万円変わる

確定申告、やること自体は本当に簡単になりました。e-Taxでクリックするだけ。所要時間10分。同僚と一緒に税務署に駆け込んでた頃の自分が嘘みたいだ。

でも「何が変わったか」を知らないと、受けられるはずの控除を見逃すこともあります。今年の基礎控除の変更だけで年間2〜3万円の差。それが毎年積み重なる。知ってるか知らないか、たったそれだけの違いなのに。

過去の自分に言いたかったのは「やれば簡単だった」ってこと。そして今の自分に言いたいのは「やるだけじゃなく、変更点も調べろ」ってこと。

来年こそは、申告する前に調べてから取り掛かろう。たぶんまた忘れて、終わってから検索するんだろうけど。

※この記事は個人の体験に基づく情報提供であり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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