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投資実践 · 7分で読める

FANG+、NASDAQ100、オルカン。3本に絞った理由を全部書く

FANG+、NASDAQ100、オルカン。3本に絞った理由を全部書く

「本音を言えば、FANG+で全額行きたかった」

前編の家計簿記事で、毎月37万円を投資に回していることを全部さらけ出しました。FANG+に10万、NASDAQ100に5万、オルカンに20万、iDeCoに2万。反応が多かったのは金額よりも「なんでその3本なの?」という部分でした。前編では「長くなるので別の記事で」と逃げたので、今回はその約束を果たします。

VTIという土台があった

話は新NISAより前に遡ります。

もともと楽天全米株式(VTI連動)を積み立てていました。2018年から売らずに持ち続けているやつです。これが自分の投資のベースになっています。米国株式市場のほぼ全体をカバーしているから、これ1本でも十分に分散はできています。

でも、十分に分散できているからこそ、リターンも「十分」止まりになります。

新NISAが始まったとき、非課税枠が大きく広がりました。VTIのベースはもうあります。だったら新しい枠では、もっとリターンが高いものを狙いたい。そう考えました。

FANG+を選んだ理由は「毎日使ってるから」

つみたて枠の月10万は、FANG+にしました。

理由はシンプルで、自分が毎日使っているサービスの会社に投資したかった。朝起きたらiPhoneを開いて、Amazonで買い物して、Google検索して、仕事ではMicrosoftのツールを使って、夜はNetflixを見る。この生活がここ10年変わっていません。10年後にこの会社たちが消えているか?と自分に聞いてみて、消えている姿が想像できませんでした。

FANG+はたった10銘柄(2026年3月時点)。Apple、Amazon、Google、Meta、NVIDIA、Microsoft、Netflix、Tesla、Broadcom、CrowdStrike。分散投資の教科書からしたら、ちょっとおかしいです。10銘柄って、インデックスと呼んでいいのかすら怪しい。でも、全部自分が知っている会社です。何に投資しているか全部言えます。銘柄が少ないからこそわかりやすくて、それが逆に安心感になりました。

VTIというベースがある前提で、FANG+は「攻め」の枠。安全策はもう張ってあるんだから、新NISAでは尖ったところに行きたかった。

投資信託のファンド選択画面

NASDAQ100はFANG+の補完

成長投資枠の月5万は、NASDAQ100にしました。

FANG+は10銘柄に集中しています。気に入ってはいるけど、10社だけだと何かあったときのインパクトがでかい。そこでNASDAQ100を加えました。NASDAQ100にはFANG+の10銘柄も入っているし、それ以外のテック企業も幅広くカバーしています。FANG+に入っていない半導体銘柄やバイオテック系、フィンテック系もNASDAQ100には含まれている。FANG+のリターンに乗りつつ、テック全体の底上げも拾いたい。そういう補完関係です。

FANG+とNASDAQ100は中身がかなり被ります。分散効果としてはそこまで大きくありません。分かっています。でも100銘柄でテックセクター全体に網を張っておくと、FANG+だけでは拾えない成長も取れます。月5万と少額ですが、FANG+の「穴」を埋める保険みたいな感覚です。

S&P500をあえて外した

ここで「なんでS&P500にしなかったの?」と思う人もいるかもしれません。投資信託の王道中の王道。積立といえばS&P500。

外した理由は、VTIと被るからです。

VTIは米国株式市場全体に投資します。S&P500は米国の大型株500銘柄に投資します。VTIの中身にはS&P500のほぼ全銘柄が含まれています。つまり、VTIを持っている時点でS&P500の大部分はもうカバーできています。

同じようなものを2本持ってもしょうがありません。どうせ新しく買うなら、VTIとは違う特性を持つものにしたかった。だからFANG+(テックに集中)とNASDAQ100(テック寄りだけどVTIより狭く、S&P500とは違う切り口)を選びました。

オルカンは守備陣。月20万の最大枠

オルカン(全世界株式)に月20万。3本の中で一番大きい枠です。

オルカンは大きく増えることも、大きく減ることも、他の2本に比べたら少ない。その安定感が必要でした。

サッカーに例えるとわかりやすいかもしれません。FANG+は点を取りに行くフォワード。NASDAQ100は中盤のミッドフィルダー。オルカンはディフェンダーとキーパーです。屈強な守備陣がいるからこそ、前線が安心して攻められる。オルカンという守りがなかったら、FANG+に月10万を突っ込む勇気は出なかったと思います。

本音を言えば、攻めに徹したい。FANG+に全額いきたい気持ちは今でもあります。去年の夏にFANG+がたしか1週間くらいで10%以上落ちたとき、胸のあたりがギュッとなりました。でも攻めに行けるのは、守りがあるから。この順番を間違えると、暴落が来たときに全部売ってしまいそうで怖い。

2024年の新NISA開始から約2年。この間にも何度か下落局面がありましたが、FANG+がガツンと下がっても、オルカンがほとんど動いていなければ、トータルで見れば致命傷じゃありません。この「まあ大丈夫か」と思える感覚が、積立を続けるうえで一番大事でした。

投資の運用は基本的に自分が担当していて、家庭のファンドマネージャーとして一任されている状態です。奥さんは細かい銘柄には関心がありません。だからこそ、ポートフォリオの半分以上をオルカンで固めておくことが、自分にとっての安心材料になっています。

ノートに投資配分を書き出している

iDeCoとNISA枠の使い分け

iDeCoは月2万円、ダウ連動のファンド。NISAとは完全に別枠で考えていて、掛金が所得控除になるので節税目的の色が強いです。

NISA枠の使い分けはシンプルで、つみたて枠で買える投資信託はつみたて枠を優先。上限に達したら成長投資枠を使う。枠の使い方を最適化しようとして手が止まるくらいなら、ざっくりでもいいから毎月買い続けるほうがいい。

一度も設定を変えていない

この構成にしてから、配分を変えたことは一度もありません。相場が下がっても、FANG+からオルカンに移したりしない。NASDAQ100の比率を増やしたりもしない。決めたら弄くりません。これはVTIを8年間売らなかった経験から学んだことで、自分の判断で動くとろくなことになりません。

毎月37万を入れ続けて、複利の力で雪だるまが大きくなっていくのを待つ。地味で退屈な作業ですが、過去8年間の実績がそれを裏付けています。

コーヒーカップとスマホの証券アプリ

不安がなかったのは、シンプルだったから

この3本を決めたとき、不安はありませんでした。

たぶん、銘柄がシンプルだったから。FANG+は知ってる会社10社。NASDAQ100はテック100社。オルカンは全世界。それぞれの役割が明確で、なぜ持っているかを人に説明できます。「よくわからないけど人気だから買った」じゃなくて、全部に理由がある。

この3本を選んだときの正直な気持ちはNoteに書いています。数字より、迷いのほうが多かった。

完璧な配分なんて存在しません。少なくとも自分には分かりません。分かるのは、VTIという土台があって、FANG+で攻めて、NASDAQ100で補完して、オルカンで守る。このフォーメーションなら自分のメンタルが持ちそうだということ。

10年後に「あの構成は正解だった」と言えるかはわかりません。でも、迷って、調べて、納得して決めたことだけは覚えておこうと思います。

※この記事は個人の投資経験を記したものです。特定のファンドへの投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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