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投資実践 · 8分で読める

AI株を買いたくなったら、まず自分に聞け。「お前、課金してるか?」

AI株を買いたくなったら、まず自分に聞け。「お前、課金してるか?」

毎月100ドル、AIに払ってます。奥さんには言えない。

去年の9月にClaude Proっていうサービスを試しに使い始めました。最初は「月額20ドルの価値あるか?」って微妙だったから、プリペイド式のプランを買って様子を見た。ところがこれが想像以上に良くて、すぐ月額20ドルのプランに切り替えました。で、気づいたら今は月額100ドルのプランまで上がってる。ブログもアプリ開発も、もうAIなしでは回らない体になってしまった。会社ではClaude使えないから仕事のスタンスは変わらないけど、プライベートの生産性は完全に別世界です。

で、最近「AI関連株が熱い」「半導体はまだ伸びる」みたいなニュースを見るたびに思うことがあります。僕が最初にチェックするのは株価チャートじゃない。自分のクレカの明細です。

AIサービスの課金画面を見る

にわかが来たら、天井のサイン

AI株の話題、正直めちゃくちゃ気になります。

ただ、僕が気にしてるのはチャートの形でもPERでもない。誰がその話をしているか。これだけです。

普段から株をやってる人たちが「AIは長期で見てる」と言ってるうちは、ふーんって感じ。当たり前のことを当たり前に言ってるだけだから、焦る理由がない。問題は、普段まったく株の話をしない人たちが「AI株買おうかな」と口にし始めたとき。

過去に何度か、この光景を目撃しています。

ガンホーが爆上げしてた時期。パズドラが社会現象になって、普段は投資の「と」の字も口にしない人たちが「ガンホーの株やばくない?」って急に言い出した。Bitcoinのときも全く同じ。仮想通貨なんて興味なさそうだった知人が「ビットコインってどうなの?」と聞いてきた。たしかどっちも、盛り上がりのピークくらいのタイミングだった気がします。

で、そのあと落ちた。両方とも。

べつに「だから僕は賢い」って話じゃない。周りが騒ぎ始めたとき、僕は何もしなかった。怖くて手が出せなかっただけ。悔しい思いもあった。でも、先に手を付けられなかったのは自分の負けだと、その時点で割り切ってました。

会社では基本的に株の話をしないから、最近AI株について直接誰かに言われたわけじゃない。でもSNSを眺めてると、明らかに「いつもの人たち」じゃない層がAI投資を語り始めてる空気があります。あの匂い。

わかりやすく例えると、こういう感覚に近い。学校のクラスでオタク同士だけがこっそり聴いてたアーティストがいるとする。放課後に自分たちだけで盛り上がってた。そこに、流行りを追っかけてるタイプのやつが「あれいいよね」って言い始めた瞬間、なんか冷める。あの感じです。

にわかが来たら天井。音楽でも株でも、たぶん同じ構造。

「先に見つけた」のは幻だった

偉そうに「にわかフィルター」とか語ってるけど、僕自身、見事にやらかしてます。

個別株をやってた頃の話。自分が先に目をつけたと思い込んでた銘柄があった。まだ周りは誰も騒いでない。これは来る。確信してた。

結果、200万の損切り。

手が震えながら売却ボタンを押したあの日のことは別の記事で書いたけど、200万という金額より精神的にキツかったのは、「自分だけが見つけた掘り出し物」だと思い込んでいた事実のほうでした。そんなわけがない。何万人もの投資家がとっくに同じ銘柄を分析してて、僕はその群衆のひとり。むしろ遅れてきた、にわか側だった。

先に手を付けられなかった時点で、負け。

こう書くと潔く聞こえるかもしれないけど、単に人気が出たものに後から乗れない性格なだけです。「みんなが好きって言ってるから好き」が生理的に無理。この曲がった性格が、結果的に投資のリスク回避になってるのは我ながら皮肉だと思います。自分の性格に感謝するのも変な話だけど。

静かに考えごとをする

じゃあAI株、結局どうするのか

個別では買わないです。

どのAI企業が最終的に覇権を握るか、僕には予測できない。OpenAIが勝つのか、Anthropicが来るのか、Googleが巻き返すのか、まだ名前も知らないスタートアップがひっくり返すのか。わからん。

個別株を買うなら、自分がその分野で誰よりも詳しくて、心の底から「これだ」と言い切れる根拠がないと厳しい。なんとなくニュースで見た、SNSで話題だった、YouTuberが推してた。その程度の理由で買った銘柄が下がったとき、後悔の深さが尋常じゃないです。200万で身をもって知ってる。自分で判断してないから、怒りの持っていき場がない。「誰のせいでもない、でも自分のせいでもない」っていう、あの宙ぶらりんの感覚。二度とごめんです。

でもインデックスなら話が違います。勝ったAI企業は自動で指数に組み入れられるし、負けた企業は外される。僕が頭を使う必要がない。インデックスを信じて積み立て続ける、ただそれだけ。FANGも持ってるから、AI関連の恩恵もちゃっかり受けてます。AI企業だけの話じゃないけど。

8年前にインデックス投資を始めた時点で、世間的にはわりと早い方だったと思います。当時はまだ「インデックス?何それ」って反応される側だった。にわかフィルターの逆で、まだ誰も騒いでないうちに始められたのは運が良かった。AIの波にも、個別株じゃなくインデックスっていう形で、すでに乗れてます。派手さはないけど。

「NVIDIAが1年で株価2倍になったのに、悔しくないの?」

全然。

だって過去の自分に、NVIDIAを買うという選択肢がそもそもなかった。存在しなかった選択肢に対して、後悔のしようがない。もしあの頃、NVIDIAかインテルかで迷ってインテルを選んでたら——寝込むレベルで後悔するだろうけど。選択肢になかったものは、後悔の対象にならないです。

「お前、課金してるか?」テスト

もし後輩に「AI株買おうと思うんすけど、どうすか?」って聞かれたら、僕は最初にこう返します。

「お前、AIに課金してる?」

ChatGPTでもClaudeでもCopilotでも何でもいい。月額払ってまで使いたいと思ってるか。自分の財布から金を出して、それでも「元は取れてる」と実感できてるか。

できてないなら、やめとけ。「AI株が熱い」っていう周りの空気だけで判断して買って、下がったとき、心のやり場がない。自分で決めてないから。誰のせいにもできない。

逆に、ガッツリ課金してて、「このサービスは間違いなく世界を変える」と自分の体験で確信してるなら、買えばいい。

理由はちょっとバカみたいだけど。自分が価値を感じてるのに株価が下がったら、「世間の奴ら、まじでわかってねーな」って他人のせいにできるから。

冗談に聞こえるかもしれません。でもこれ、割と本質だと思ってます。

自分の中に「これは良いものだ」という確信がないまま株を持って、下がった日の精神ダメージ。胃のあたりがずっとキュッとしたまま、仕事中もスマホをチラ見してしまうあの感覚。判断基準が「周りがいいって言ってたから」だと、怒りのぶつけどころがない。でも「自分が使ってて、金を払ってて、価値を知ってるから買った」なら、「今は世間が追いついてないだけだ」と思える。この差は、でかい。

僕はAmazonに課金してます。Netflixに課金してる。Claudeには月100ドル払ってる。どれも「この金額を払う価値がある」と、自分の財布で答えを出しています。

AIは今、たしかに加熱感がある。一時的に下がる可能性はあります。でもこれはあくまで僕個人の意見だけど、AIはスマホと同じ道をたどると思っています。

スマホが出始めた頃を思い出してほしい。持ってる人と持ってない人で、得られる情報にどんどん差がついていった。電車の乗り換えも、店の評価も、天気予報も、スマホ持ってる側は一瞬でアクセスできる。持ってない側はそれができない。最初は「なくても困らない」と思ってた人たちも、気づいたらみんな持ってた。

AIも同じ道をたどると思っています。使ってる人が得られること、できることが日に日に増えていく。僕自身、プリペイドで試した時点では「便利だけど、なくても生きていける」だった。でも月額に切り替えて本格的に使い始めたら、もう戻れない。ブログの下書きもアプリのコードも、AIと壁打ちしながら作る方が圧倒的に速い。この「なくても生きていける」から「ないと困る」への変化を、自分が実際にたどってるのが大きいです。

使ってない人との差は、今は小さく見えても、時間が経つほど開いていく。そのうち、AIを使うことがスマホを持つのと同じくらい当たり前になる。個人も企業も、みんなが課金する世界が来ます。

プリペイドから始めて月100ドルまで上がった自分が、まさにその流れの中にいます。だからインデックスごと持ち続けてる。個別で張らなくても、その波には乗れてるから。

穏やかな朝のデスク

200万溶かしてた頃の自分へ

過去の自分に、一言だけ伝えられるとしたら。

「お前が価値を感じてるなら、株価が下がっても持ち続けろ。」

今は上がってるので。

…結果論だけど。

※この記事は個人の体験に基づく情報提供であり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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