共働き夫婦の家計管理|僕が「家庭のファンドマネージャー」になった理由
共働き手取り60万円を夫が一括管理。8年で資産5000万を達成した「家庭のファンドマネージャー」式の仕組みと、妻が口座を見ない理由。
うちの家計管理は、ちょっと変わってるかもしれない
共働き夫婦の家計管理って、いろんなパターンがあると思う。財布は完全に別、共有口座に毎月入れて残りは自由、奥さんが管理しておこづかい制……。
うちは全部僕が管理してます。自分の分も、妻の分も、全部。
妻いわく、「あなたは家庭のファンドマネージャーみたいなもんでしょ」と。まぁ確かに、家族の資産を預かって運用してるわけだから、そう言われると否定できない。
ただ、最初からこうだったわけじゃないです。

結婚当初は「共有口座」だった
結婚したときは、二人で共有の貯金口座を作って、そこにお互いの給料から決まった額を入れるスタイルだった。残りはそれぞれ自由。よくあるパターンだと思う。
これはこれで楽だった。お互いの自由度が高いし、揉めることもない。
でも問題は、家計全体が見えないこと。妻の口座にいくら入ってるか知らないし、妻も僕の口座は知らない。なんとなく「まぁ大丈夫でしょ」という空気で過ごしていました。
投資を始めて「全体が見えない」と困ることに気づいた
転機は積み立て投資を始めたとき。
月にいくら投資に回せるか考えるとなると、家計全体の収支が見えてないとダメだってことに気づきました。実際に今の共働き家計簿を全公開している記事もあるけど、この一元管理がなかったら書けなかった内容です。自分の口座だけ見ても意味がない。住宅ローン、保険、教育費の積立、生活費……全部合わせていくら余裕があるのか、それがわからないと適切な投資額なんて出せない。
例えば、月の手取りが二人合わせて50万だとして、生活費が35万、ローンが10万だと残り5万。でもそのうち急な出費に備えて2万は置いておきたいなら、投資に回せるのは3万。こういう計算は、片方の口座だけ見ても絶対にできない。
それで妻に「全部俺に見せてくれ。まとめて管理したい」と伝えました。
奥さんの反応は意外とあっさりだった
正直ちょっとビビってました。「お金のこと全部見せろ」って、言い方によってはかなり嫌だと思うので。
でも妻の反応は「あ、いいよ。むしろ助かる」くらいの軽さでした。
理由を聞いたら、自分でも多少の浪費癖があるのは自覚していて、誰かがちゃんと管理してくれたほうが安心なんだと。あるだけ使うタイプではないけど、大きな買い物のときは「〇〇円下ろすから騒ぐなよ」と事前申告してくるあたり、自己理解が進んでいます。
お互いの得意・不得意がかみ合った結果の役割分担、という感じ。お金の価値観が正反対の夫婦でも、この役割分担さえできれば意外とうまくいく。
利確したい衝動との戦い
正直に言うと、いちばんキツいのは損してるときじゃない。儲かってるときだ。
含み益が膨らんでくると、「ここで売ったら利益確定できるのに」「明日下がったらどうしよう」という声が頭の中で鳴り止まなくなる。たぶんビビリなんだと思います。損する前に利益を確定したい気持ちが、どうしても働く。
去年、米国市場が好調で含み益がかなり出ていました。テレビでは「来年はどうなるかわからない」と専門家が口を揃えていた。頭では「積立は続けるべき」とわかっている。でも手が売却ボタンに伸びそうになる。
そんなとき、僕は妻にこう言った。
「昨年はアメリカの市場が良かったけど、来年はどうなるかわからない。でも、持ち続けることにするよ」
妻の返事は「任せた!」の一言。
これ、今思うと自分自身を説得してたんだと思います。決意表明みたいなもの。妻に言ったからには、売るわけにはいかない。口に出すことで、自分の逃げ道を塞いだ。
人間は、心の中で決めただけだと簡単にブレる。でも誰かに宣言すると、それが拘束力になる。僕にとって妻への「持ち続ける」宣言は、投資を続けるための装置みたいなものでした。
投資は「ノータッチ」がいちばんうまくいく
普段、投資の話は妻にほぼしてない。「今月プラスだった」とか「今マイナスなんだよね」とか、いちいち報告しない。
これ、めちゃくちゃ大事だと思ってます。
仮に妻が細かくチェックしてきたり、短期で結果を求めてきたりしたら、たぶんうまくいっていない。インデックス投資は世界の株価に連動するから、自分の判断ではどうしようもない局面がいくらでもある。そこを横からあれこれ言われたら、お互いストレスが溜まるし、不安に駆られて余計な売り買いをして損するパターンに陥ります。
妻がノータッチでいてくれるのは、信頼の証でもあるし、投資が成功してる要因のひとつだと本気で思っています。ただ、大事な局面では「持ち続ける」と宣言する。それだけで十分です。

見える化のメリットは「資産が増えるスピード」
一括管理にしてよかったことは、家計全体の資産が見える化されたこと。
これの何がいいかというと、投資に回せる金額を自分の資産だけじゃなく、妻の資産も含めて考えられること。家計全体で最適な配分を組めるので、結果的に資産が増えるスピードが速くなりました。
あともうひとつ。お互いの資産がオープンになっていることで、「実は借金があった」とか「口座が空っぽだった」みたいなリスクが消える。笑い話みたいだけど、実際にそういうトラブルは世の中けっこうあるらしいです。確定申告の時期にも、一元管理していると必要な書類がすぐ揃うので助かっています。
「終活ノートは書いておけよ」
揉めたことは一切ない。ゼロ。
ただ、妻からめちゃくちゃ言われてるのが「終活ノート書いておいてね」ということ。全部僕が管理してるということは、僕に何かあったときに妻がどの口座に何があるかわからなくなる。まぁそりゃそうです。
これは全権を預かる側の責任だと思うので、ちゃんと書いてあります。どこの証券会社に何の口座があって、ログイン情報はここにあって、みたいなやつ。家庭のファンドマネージャーとしての引き継ぎ資料みたいなもの。生命保険文化センターのサイトにも、万一の備えとして家計情報の共有が推奨されています。
プレッシャーはある。だからこそ堅実にやる
全責任を負ってる以上、プレッシャーはもちろんある。自分がとんでもないミスをしたら、家庭全体の資産が減る可能性がある。
だからこそ、積み立てインデックス投資はリスクヘッジの観点でも合理的だと思っています。個別株で大きな損失を出した過去があるからこそ、一発で大損する可能性が低いインデックスの価値がわかる。毎月コツコツ買い続けるだけだから判断ミスも起きにくい。
信頼して預けてくれている妻と家族のために、良い結果を残したい。そう思えること自体が、投資を続けるモチベーションになっています。

「お小遣い制」は正解とは限らない
よく聞くのは「うちはお小遣い制で……」という話。奥さんが管理して、旦那さんが月3万のお小遣いをもらう、みたいなやつ。
別にそれが悪いわけじゃない。でも、お金の管理は得意な人がやるべきで、「妻がやるもの」というルールはどこにもない。
女の人は限られた予算でのやりくりが得意で、男の人は大きなお金の流れを見るのが得意、なんて言われることもある。でも正直それも個人差がでかい。性別じゃなくて、得意な人がやればいいと思います。
そしていちばん大事なのは、管理を任せたなら口を出さないこと。アドバイスを求められたら答える。でもいちいち干渉しない。これが夫婦のお金の管理で揉めないコツだと思っています。
大事なのは仕組みと信頼。技術じゃないです。
※この記事は個人の体験に基づく情報提供であり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。