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家族とお金 · 6分で読める

「パパはお金持ちだからいっぱい買えるよ」と娘が保育園で言っていた件

「パパはお金持ちだからいっぱい買えるよ」と娘が保育園で言っていた件

保育園の先生から聞いた、衝撃の一言

娘が4歳か5歳の頃だったと思う。

保育園にお迎えに行ったとき、先生がニコニコしながら教えてくれた。「今日、いちごの話をしてたんですけど、○○ちゃんが『パパはお金持ちだからいっぱい買えるよ』って言ってましたよ」と。

もうめちゃくちゃ笑った。

お金持ちて。いちごて。1パック500円くらいのいちごを買っただけで「お金持ち」認定。4歳児のスケール感が最高すぎる。たぶんスーパーで「いちご食べたい」って言ったときに買ってあげたのが、娘の中で「パパ=いちごを無限に買える人」に変換されたんだと思います。

ただ、笑いながらも悪い気はしなかった。むしろ、ちょっと安心しました。

自分が小さい頃、「うちの親はお金持ちだ」なんて一ミリも思ったことがなかったから。裕福でない家庭で育ったことが僕の節約体質と投資への姿勢に大きく影響しています。

親子の買い物

中古車、古い賃貸、めったにない旅行

自分の子供時代を思い返すと、食べるものに困るレベルではなかったけど、余裕があるとは思えなかった。家は古めの賃貸。車は中古。旅行はめったになくて、欲しいものをポンポン買ってもらえる環境じゃなかった。

母親が「お金に余裕がある」と言ってるのを聞いた記憶は一度もないです。

だから誕生日とクリスマスは特別だった。1年でたった2回の「欲しいものがもらえるチャンス」。今思うと面白いんだけど、あの頃の自分は「本当に欲しいもの」じゃなくて「もらえる範囲で一番高いもの」を考えてました。常に費用対効果を計算してたというか。子どもなりに、次のチャンスは半年後だから、ここで最大のリターンを得なければ、みたいな思考回路が無意識にできあがってた。

よその子が誕生日に「図鑑が欲しい」って言ったら素直だなって思うけど、当時の自分なら「図鑑? あんなの図書館で読めるじゃん。もっと高いもの頼もうよ」って思ったはず。

娘のSwitch2事件

そんな自分の子供時代と、娘は全然違う。

最近Switch2が発売されたときの話です。もし自分が子どもだったら、親を死ぬほど説得して、交渉に交渉を重ねて、成績表を人質に出して、やっと買ってもらえるかもしれない——下手すると買ってもらえない——そういうレベルの買い物だったと思う。49,980円。子どもにとっては天文学的な金額だ。

娘の反応は「パパは当然買うんでしょ」だった。

いや、まあ、買うけど。自分が欲しいから買うんだけど。ゲーム好きなので。結局ほぼ娘のものになってるけど。

でもこの温度差がすごい。自分は「なんとかして手に入れないと」だったのに、娘は「まあ普通にあるよね」。欲しいものに飢えてない。

子供時代の思い出

「飢え」が消えると、素直に欲しいものがわかる

ここで気づいたことがある。

娘は誕生日やクリスマスに、全然高くないものを欲しがったりする。ぬいぐるみとか、シールの本とか、数百円のガチャガチャとか。値段じゃなくて、純粋に「今これが欲しい」で選んでます。

自分の子供時代は逆だった。「チャンスは年2回しかない」から、値段の高さ=お得さで選んでた。本当に欲しいものというより、もらえる枠の最大化。投資家みたいなことを小学生がやってた。

この違いは何かと考えると、結局「満たされているかどうか」だと思います。普段からある程度欲しいものが手に入る環境だと、飢えがないから、素直に欲しいものを欲しいと言える。

で、面白いのが、これは資産が増えてきた今の自分にも当てはまること。

昔は安いものを見つけると「お得だから」と理由をつけて買ってた。セール品を見つけると飛びついてた。でも最近は、値段より「本当にこれ要る?」で判断できるようになりました。気持ちに余裕が出ると、本当に必要なものを見極められます。

8歳の娘が自然にできてることを、40代になってやっと追いついた感じです。投資で5000万貯めた大人より、いちごで喜べる子どものほうが、お金の使い方の本質に近いのかもしれない。

「普通の家だよ」と言い聞かせている

ただ、現実的な問題もある。

娘には「うちがお金があるとか、他の人には言っちゃダメだよ」と伝えてある。あくまでも普通の家庭ですよ、というスタンス。まあ、実際そこまでお金持ちでもないんだけど。

変な誤解を生むとトラブルのもとになるし、子ども同士の関係にも影響しかねない。だから家の中でも、別にブランド物を買い漁ったりはしないし、生活水準を急に上げたりもしない。娘に対しても、普通の家庭のように接するようにしています。

これがまさに「Quiet Wealth」だと思います。静かにお金を貯めて、静かに暮らす。派手にしない。見せびらかさない。でも、いちごは買える。Switch2も買える。家族旅行にも行ける。そういう「見えない余裕」。5000万を超えても不安は消えないけど、この「見えない余裕」があるのとないのとでは全然違います。

本当に伝えたいのは「投資」の話じゃない

娘がもう少し大きくなったら、金融リテラシーの教育はしたいと思っています。複利とか、インデックスファンドとか、NISAの仕組みとか。知識として重要だから。実際にお年玉をきっかけに子供の投資教育を始めてみたんだけど、これはまた別の話です。

でもその前に、もっと根っこの部分を伝えたい。

今、仕事や世の中を見ていて改めて思うのは、「お金」とか「投資」って言葉がひとり歩きしすぎていること。SNSを開けば「FIRE」「不労所得」「月利○%」みたいな言葉が溢れてて、お金を増やすこと自体が目的になってる人が多い気がします。

でも本質は違うと思う。

一番大事なのは「何かを作り出すこと」。新しいソフトウェアでも、おいしい料理でも、人を笑わせるコンテンツでも、このブログでもそう。何かを生み出して、誰かに届けて、「ありがとう」の対価としてお金をもらう。その流れが根本にあって、投資はその先にある手段のひとつ。

親子と未来

パパがいちごを買えるのは、パパが毎日仕事で価値を作っているからだよ、ということ。いちごは結果であって、出発点じゃない。

娘がいつかこの記事を読んだとき——「あー、パパ、私が保育園で言ったこと覚えてたんだ」って笑ってくれたら、それでいい。そして、いちごを自分で買えるようになった時に、それがどういう仕組みで成り立っているのか、わかってくれたら最高だ。

「パパはお金持ち」じゃなくて、「パパは静かにコツコツやってただけ」。20代の自分に伝えたかったことも、結局はこの一言に集約されます。その意味が伝わる日が来るといいなと思っています。

※この記事は個人の体験に基づく情報提供であり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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