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5000万への道のり · 11分で読める

46歳の自分が、3年半後にサイドFIREする計画書を本気で書いてみた

46歳の自分が、3年半後にサイドFIREする計画書を本気で書いてみた

前回のブログで「資産5,000万でサイドFIRE可能と分かった、でも動けない」と書きました。

あの記事を書いてから、自分の中でずっと引っかかっていたことがあって。「動けない」と言いつつ、そもそも具体的に詰めたことがなかったんです。漠然と「いつか」「サイドFIREしたい」と思っていただけ。

これって、結婚する気はあるけど相手のことは何も考えてない、みたいな話で、ちょっと無責任すぎる。

なので、今回は本気で詰めてみました。3年半後の50歳でサイドFIREするとしたら、何が必要で、何が足りなくて、何を準備しないといけないのか。FP2級の知識を全力投入して、計画書を書いてみる。

結論を先に書く。理論上は、できそうだった。でも実行するには、別次元の覚悟が要る。

その過程を全部書きます。

ノートに計画を書く

なぜ50歳なのか

まず時期から。

今46歳、今年の夏で47歳。50歳までは3年半。なぜこのタイミングを選んだか、自分の中の理由は単純です。週5日8時間プラス残業の生活を、あと20年も続ける気にはならない。

40代に入って、朝の満員電車で「あと20年これか」と思う頻度が増えた。50歳というのは、自分の中で「ここから先は自分のために使いたい」と感じる、ちょうどいい節目になっていました。

55歳まで頑張る選択肢もあります。資産はもっと貯まるし、退職金も増える。でも、健康で動ける時間は有限です。50歳と55歳の5年間は、人生の自由度として大きい。

なので、ターゲットは50歳。3年半後。

3年半後の自分を、まず数字で描く

50歳時点で、自分と家族はどんな状態になっているか。これを先に固めないと、必要な資産額が出せません。

現状(46歳)

  • 自分: 46歳・IT営業
  • 妻: 共働き(月収24万)
  • 娘: 8歳・小2
  • 資産: 約5,000万
  • 月の投資額: 37万
  • 月支出: 約44.5万

3年半後(50歳)

  • 自分: 50歳・業務委託に切り替え(月収20万)
  • 妻: 共働き継続(月収24万)
  • 娘: 12歳・中1
  • 資産: 約8,000万(試算)
  • 月支出: 約72万(教育費増+旅行・趣味のバッファ)

3年半後の資産は、月37万を年7%リターンで積立続けた場合の試算で約8,000万円。サイドFIRE可能ライン(4,500万)からはかなり余裕がある状態です。

ここまでは、計算するだけ。問題はここからです。

妻の存在で計算が一気に楽になる

サイドFIREの計画で一番大きい変数は、配偶者の状況です。

うちの場合、妻に「3年半後に自分が会社辞めて働き方を変えるとしたら、どう思う?」と聞いてみた結果、返ってきた答えがこれでした。

「私は仕事してる方が、人として安定するから働き続ける」

これがあるかないかで、計画の難易度が全然違います。

妻が月24万稼ぎ続けると仮定して、50歳以降の収入構成はこうなります。

月の収入構成(50-60歳)

  • 妻の業務収入: 24万
  • 自分の業務委託収入: 20万
  • 資産からの取り崩し: 28万
  • 合計の使える金額: 月72万

月72万の予算があれば、教育費が増える期間でも旅行や趣味に回せる余裕が出ます。これが「自分一人で月72万稼がないといけない」となるとほぼ不可能。妻の働き続ける意思に、本当に救われている感じがあります。

教育費の山が3年半後から始まる

家計の試算で一番頭が痛いのが、教育費です。

娘は今8歳。3年半後は12歳で中1。今の月6万から、進学に合わせて段階的に増えていきます。娘の教育費をめぐる迷いについては別記事で詳しく書きました。

想定している進路は、公立中→私立高→私立大学文系。総額で約1,000万円かかる計算。

教育費の推移

  • 50-53歳(公立中): 月10万(塾代含む)
  • 53-56歳(私立高): 月15-20万(学費+塾)
  • 56-60歳(私立大文系): 年100-150万

56歳前後が、正直一番きつい時期。私立高の最終年と私立大の初年が重なるからです。月支出が80万近くに膨らむ可能性があります。

月72万の予算で乗り切るには、その時期だけ旅行費や趣味を抑えるか、取り崩し額を一時的に増やす対応が必要。ここは柔軟に動ける設計にしておくのが現実的です。

退職金は100万。年金は月13万

サイドFIREの計画でリアルな数字を出します。

退職金は100万円程度しか期待していません。今の会社の退職金規程をざっと確認した感じ、自己都合退職の50歳だとほぼ満額もらえない。たしか勤続年数の係数がガクッと下がる仕組みだったはず。

iDeCoは7年継続中、これからも続ける予定。60歳で受け取り。iDeCo出口の税金を実額でシミュレーションした記事も書いているので、参考までに。

年金はざっくり計算しました。

年金の内訳(65歳〜)

  • 老齢基礎年金(国民年金、40年加入): 月6.7万
  • 老齢厚生年金(厚生年金27年想定): 月6.5万
  • 自分の年金合計: 月13.2万
  • 妻の国民年金(満額): 月6.7万
  • 世帯合計: 月20万

65歳から月20万円の年金収入。月支出が40万なら、月20万円の不足を資産で埋める形になります。

3年半後の未来をイメージ

50歳〜90歳の全体シミュレーション(年4%運用前提)

ここまでの数字を全部つないで、50歳から90歳までの40年間を試算しました。

重要なのは、資産を取り崩しながらも残りは年4%で運用を続ける前提で計算すること。これがいわゆる4%ルールの考え方で、株式と債券を組み合わせた保守的なポートフォリオで十分達成可能なリターンです。

期間別の月予算

  • 50-60歳(10年): 業務委託月20万+妻24万+取り崩し月28万 = 月72万
  • 60-65歳(5年): 完全リタイア、取り崩しのみ月60万 = 月60万
  • 65-90歳(25年): 年金月20万+取り崩し月20万 = 月40万

資産の推移(年4%運用込み)

  • 50歳時点: 8,000万
  • 60歳時点: 約7,800万(10年で取り崩し3,360万、運用益で目減りを抑制)
  • 65歳時点: 約5,600万(5年で取り崩し3,600万)
  • 75歳時点: 約6,800万(運用益が取り崩しを上回る期間)
  • 90歳時点: 約5,000万残る

90歳で5,000万残す計画にしたのは、介護費用や予想外の医療費のバッファとして。子どもに遺すというより、自分たち夫婦の晩年の安心料です。

運用なしで単純に引き算するだけなら、これだけ取り崩したら資産はとっくに尽きてます。でも4%で運用し続ければ、取り崩しながらでも資産はある程度保たれる。これが「4%ルール」の本質です。

60〜65歳は絶対に働かない

計画書を書く中で、自分の中で唯一妥協しなかったのが、60〜65歳の5年間。

ここは完全リタイア期間にします。仕事はゼロ。年金はまだ受け取れない。月60万を全額資産から取り崩す期間。

なぜここを譲れないか。50代でサイドFIREしてもまだ「働いてる」状態が続くなら、60代前半の体が動くうちに、一切働かない時間を作りたい。年金が始まる前の5年間こそ、自分への最大のご褒美にしたい。

月60万あれば、夫婦で長期旅行も行ける。国内を車で一周する、海外に数ヶ月滞在する、そんな使い方もできます。人生で最後の「お金も時間も体力もある5年間」をどう使うかは、自分の中で明確にしておきたい。

3年半でやることリスト

ここまで数字を詰めると、「あとは実行するだけ」の状態に見えます。でも、3年半でやらないといけないことが、実は山のようにあると気づきました。

1つ目。会社の就業規則を読み直す。週4日勤務や時短勤務の制度があるのか、契約社員への切り替えが可能なのか。これすら知らない自分が、計画を語る資格があるのか怪しい。

2つ目。業務委託・契約社員の市場調査。IT営業のスキルで、年収400万くらいを週3〜4日勤務で稼げる案件はあるのか。今からエージェントに登録して、相場感を掴んでおく必要があります。

3つ目。一人で完結する仕事の助走。理想は一人で完結できる仕事。ブログ運営、コンサル、コーチング、何でもいいけど、3年半のうちに小さく試して、自分に合うものを見つけたい。

4つ目。妻との合意形成の継続。今は「働き続ける」と言ってくれているけど、3年半後も同じ気持ちでいてくれるかは別の話。定期的に話す必要があります。

5つ目。娘への説明準備。12歳の娘に「お父さんは会社員じゃなくなった」を、どう説明するか。これは時間をかけて考える必要があります。

理想は「一人で完結する仕事」

50歳での働き方の理想を聞かれたら、答えはひとつです。一人で完結する仕事。

会社の中で誰かに頼まれる仕事じゃなくて、自分が始めて自分で終わらせる仕事。誰かに承認をもらわなくても進む仕事。

ただ、ここで自問してしまう。サラリーマンしか経験がない自分が、本当に一人で完結できるのか。営業として15年やってきたけど、それは会社の看板と商材があってこその話で、自分一人になった時に何が残るのか。

正直、わかりません。だから3年半は、その答えを探す時間でもあります。

暴落・インフレという変数

年4%運用が前提の計画は、平穏な市場が続けば成立します。でも現実はそう甘くない。

リーマン級の暴落が50代の序盤で来たら、一時的に資産が半減する可能性もあります。その時に取り崩しを続けると、回復する前に資産が目減りする。

対策として計画に組み込んでいるのは3つ。

1つ目、生活費の1〜2年分は現金で保有する。暴落時は運用資産に手をつけず、現金で凌ぐ。

2つ目、業務委託の収入を柔軟に増減させる。暴落時は月20万から30万に増やして取り崩しを抑える、回復後に戻す。

3つ目、90歳で5,000万残すバッファそのもの。想定外が起きても、資産が尽きない設計にしておく。

完璧な計画はない。でも、想定されるリスクに対して事前に手を打っておくこと自体が、覚悟の一部だと思ってます。

覚悟を感じさせる朝

数字を詰めて分かった、もうひとつのこと

ここまで数字を詰めてみて、最初に書いた結論に戻ります。

理論上は、できそうです。妻が働き続けてくれて、自分が業務委託で月20万稼げて、教育費が想定内に収まれば。3年半後の8,000万円は、年4%運用で取り崩しながらでも、90歳時点で5,000万残る計算になりました。

でも、計画書を書き終わって、Excelを保存して、椅子の背もたれに体を預けて、しばらく天井を見ていました。

「これ、本当に実行するのか?」

数字は揃った。家族の理解もある。やることリストも明確。なのに、いざ実行を想像すると、足が、ちゃんと震える。

50歳の春、最後の出社日。会社のIDカードを返却して、エレベーターを降りて、駅に向かう自分の姿を想像してみる。明日からこの場所に来ない、と思いながら。

その瞬間に必要な覚悟は、計画書の数字では測れない種類のものでした。

計画を立てた価値

それでも、計画を立てたことには価値がありました。

「漠然と思ってる」と「具体的に書き出してある」は、全然違う状態です。具体的に書き出すと、3年半でやらないといけないことが見える。やらないといけないことが見えると、毎日の優先順位が変わる。

明日から急に会社を辞めるわけじゃない。でも、3年半後にこの計画を実行する選択肢を持って毎日を過ごすのと、何も決めずに過ごすのとでは、出社する自分の心の持ちようが違ってくる気がします。

実行できるかどうかは、まだ分かりません。3年半の間に、世界がどう変わるかも分からない。暴落、円安、AIによる雇用変化、自分や家族の健康。

それでも、計画書がある状態で3年半を過ごせるのは、自分にとって悪くない選択でした。

計画を詰めて気づいた「FIRE達成者へのリスペクト」は、Noteに書きました。数字では測れない、覚悟の話です。

※この記事は個人の試算と計画であり、投資・キャリアの助言ではありません。FIREの判断は各自の状況に合わせてご検討ください。

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